黄色いトラック


論文の締め切り日を過ぎ、ようやく体調がもどった。
うれしくなって自転車に乗って街にでた。

久々にデパートを巡回しようと思い、自転車を停め、悠然と歩き始めた。
ちなみに、自転車を停めたのは駐輪禁止区域マークの真上である。
なんとなく、今日はこれくらいのマナー違反をしても咎められる気がしない。
だって久々に天気も体調もいいんだもーん。

まずは一つ目のデパートで舶来物の食器を眺め、秋物の衣類を眺め、
健康食品をチェックした。

すっかり満ち足りた気分で外に出たら、私の目の前を黄色いトラックが
走っていった。そのトラックを目にした途端、私は猛然と走り始めた。
あの黄色いトラック、自転車回収トラックなのだ。

駐輪禁止区域に停めてある自転車は、すべてあのトラックによって
遠くの自転車保管所に運ばれてしまうのである。
自転車を取り戻すためには、延々バスに揺られて保管所に行き、
しかも保管料3000円を支払わねばならない。
半年ほど前、まんまと自転車をあのトラックにさらわれ、どれほど悲しい
思いをしたことか。
それ以来、まじめに50円を支払って地下駐輪場に停めていたのだが、
急いでいる時や、今日のように根拠もなくツイていると感じられた時などは、
わざわざ地下まで自転車を降ろすのが面倒で、ついつい路上に駐輪
しがちだ。

また3000円+バス代を失ってなるものかと、私は鬼の形相で人混みを
駆け抜け、自転車のもとへと走った。
自転車はまだ無事だった。うれしかった。

ややさびた自転車をキコキコと漕いで学校に戻りながら、
やっぱり今日はツイてる、と思った。
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by jiubao | 2004-10-01 21:47 | 雑記