『スケーターワルツ』


加賀乙彦 『スケーターワルツ』 を読んだ。

主人公は19才の女子大学生。彼女は幼少の頃からフィギュア
スケートに打ち込んでいるのだが、大会を前に減量し始めたのを
きっかけに拒食症となる。最終的に彼女は自分の心の病を克服
するのだが、挫折から立ち直るまでの経緯がなんとも爽やかに
描かれていて好感が持てる。

筆者が精神科医であるためか、登場人物の心の動きが
精緻に描かれていて非常におもしろい。

ちなみに加賀乙彦はM氏の推薦。どの作品も読み応えがある。
今まで『スケーターワルツ』以外に 『ゼロ番区の囚人』・『湿原』 
の二作品を読んだ。

『ゼロ番区の囚人』 は刑務所を舞台とする小作品集。
『湿原』 は冤罪を着せられた二人の男女の物語。

どの作品も面白いのだが、シチュエーションが若干似通っている
ので、たて続けに読むと少し飽きてしまうかも知れない。
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