『李歐』


高村薫『李歐』を読んだ。
友人M氏の推薦図書ということで、買って読んでみたのだが、
これが面白かった。

同じくM氏の推薦図書、真保裕一『奪取』を彷彿させるような
アンダーグラウンドの世界が舞台の小説。

『奪取』 は偽札作りの話だが、『李歐』 はもう少し規模が大きく、
日本・中国をまたにかけたギャング、李歐と、主人公である日本人
青年の友情の物語だ。

何事につけても無気力な主人公が、李歐との関わりにおいては
非常にイキイキしてくるのが印象的だ。また、裏社会の抗争など、
ハードボイルドタッチなところは緊迫感があり息をつかせない。

ところどころに中国語が出てくる点でも面白く、寝苦しい夜などに
夢中になって読んだ。私からもオススメである。
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