上海博物館とどろぼう市


北京国際空港から上海虹橋空港に飛び、その翌日に
上海博物館を訪れた。馬館長にお会いするためである。

既に二度、指導教官の研究チームに随行させていただき、
馬館長にお会いしたことがあった。二度とも事前に手紙を
差し上げ、予告してから行ったのだが、なぜか毎度「連絡を
受けていないよ。こりゃまた突然きたね」と驚かれた。
今回は手紙を2通も出した上、前日に電話をかけて日本語の
話せるスタッフの方に確認をとったので大丈夫だった。
中国では、何をするにも念には念を入れなければならない。

馬館長は体調が優れないということだったので、ほんの10分
ほどで失礼した。
見送ってくださったスタッフの方に「上海で有名な偽物の
骨董市場に行きたいのですが、場所を教えていただけますか」
とお願いしたところ、「東台区ですね」 とタクシーに同乗して
連れて行ってくださった。
その方は「偽物なんて見て楽しいですか?」と不可思議な表情
をするが、我々にとっては、とっても楽しいのである。

東台区では、バッタものの青銅器や唐三彩、それに毛沢東
手帳などを置いている屋台が軒を連ねている。ここを、通称
「どろぼう市」 というらしい。
品物を5秒以上見つめると、店員が出てきて
「コレ、ヤスーイ。150ゲン」
とやや媚びたまなざしで言う。
私が「そんなわけないでしょ。高いねえ」 と言えば、大仰に
手を振り、電卓を差し出してくる。
そこに、私の希望する買値である 「30」 という数字を打つと、
しかめ面を作ってまた大げさに手を振り、お兄さんは 「1・3・0」
 と力を込めて数字を叩き、またこちらの顔を見る。
で、それから3度か4度、電卓をたたき合って60元くらいの
ところで落ち着くのである。

暑いんだからそういう手間はできるだけ省きたいのだが、
どうやらこれもコミュニケーションの一種のようなので仕方がない。
ほとんど儀式と化している気がする。
たのむから普通に買い物させてほしい。
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by jiubao | 2004-09-10 13:58 | 雑記