長女


次女が生まれて以来、長女は今まで独占状態だった
母親を奪われた気がするらしい。

私が授乳していると、「それ置いてさわちゃんだっこして」
と言い、赤ん坊が泣くと自分も大声で泣き、なんとか
自分のほうに注意を向けさせようとする。

不憫なので、できるだけ長女優先にしてはいるが、
赤ん坊が大声で泣いている時などは、どうしてもそちら
に注意が向き、イライラしてしまう。

先日、赤ん坊が泣き始めると同時に例のごとく娘が
ぐずり始めた。歯磨きが終わり、口を漱ぐよう言った
ところ、「だって~。ぐちゅぐちゅぺーできない」
「ぐちゅぐちゅぺーしたら、ごほごほってなっちゃう~」
普段の私なら、菩薩のような笑みを浮かべ、
「そうなの~?じゃあ、ママと一緒にやってみようか」
と言うところだが、赤ん坊が泣くたびこういった我儘を
こまめに聞かされていたので、堪忍袋の緒が切れた。

「ぐちゅぐちゅぺーできないんじゃなくて、やりたく
ないんでしょ」

私の低く暗い声におびえた顔をして、「だって~」と娘。

「だってじゃない!ママがやりなさいといったことは、
やりたくなくてもやるの!さあ!ぐちゅぐちゅぺー!!」

だんだんと大きくなる私の声。表情はおそらく般若のよう
であっただろう。背後には怒りの炎が見えたであろう。
娘は見たことも無いおびえっぷりで泣きじゃくる。
「わかったよ~。わかったよ~」
と言い、口を漱いだ。

幼少期、私は自分の母親の怒りが一番怖いと思って
いたが、この瞬間、確実に母を超えたと思った。
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by jiubao | 2009-01-31 14:52 | 育児